実家のカレーが特別だった

実家のカレーはもはやカレーではなく、記憶の断片。

今、大阪ではスリランカカレーを始めとしたスパイスカレーと呼ばれるものが流行っている。私もカレーが大好きで新しい店ができてはいそいそと通っている。

子供の頃から頂いてきたカレーは、今頂いているようなカレーとは一線画していて、もはやカレーではなく、学校から家に帰って、「ただいま〜」と玄関の引き戸(よこにガラガラと開けるタイプ)を空けた瞬間にただちょってくる香と共に湧き上がるその胸のワクワクそのものがカレーなのである。

家、鍋、お玉、食卓、テーブルクロス、食器、スプーン、香り、味覚、食感、全てが幼い頃の記憶の断片だ。カレーがお腹いっぱい食べれたことが幸せだった頃が懐かしい。人の欲望は果てしないというが、真に自ら求めた欲望はあるのだろうか。

誰にも刺激を受けず、なにもないことろから、いきなりこうしたいと思うときがあっただろうか?欲望とは人間が自らの経済活動の中から生み出したもの。自身が求めたものではなくて、作られた欲望に煽られ、追いかけられ、取り込まれ、そして利用されている。この資本主義の中で。

そう、僕は「ジャワカレー」と「SBゴールデンカレー」の1/2づつブレンドで十分だったのに、そしてお子様向けには「バーモントカレー」があれば生きていけたのに。ほんとうにこの世の中は「カレーの王子様」を求めていたのだろうか?その生誕に人々のニーズは?、その時代としての必然性は?

まじかに2000年プレミアムな時代を迎えようとする時、日本が成熟して行く時代に、「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」というフレーズも聞かれなくなり、成長の時代から収穫の時代、そして優しい時代への移り変わっていった。

その時代を移す鏡のようにカレーにも優しさが求められるようになってきた。「こくまろカレー」「プレミアム熟カレー」「とろけるカレー」などの癒やし系が次々に発売され、流行ったこともあった。カレーは時代の鏡であると同時に、昔からあるプランドは時代に合わせて進化している。そんなカレーに思いを馳せれば、話が尽きることはない。

写真のカレーパウダーにまで銘柄をつけてくるとは。ちょっと食べ比べて見ようとまた心がワクワクした。さすが、カレールウ帝国の支配者、ハウス食品。プレミアム感を出すことでは他の会社を寄せ付けない。

数年に1度、夏の青い空を見上げていると、ふと「バーモントってどういう意味なんだろう」と心がざわめく。そんな普通の夏が恋しいな。

後記
この記事を書くために調べてみて初めて知ったことが。。。。。ジャワカレーがハウス食品だったなんて。今の今までSBだと思っていた自分が恥ずかしい。

参考出品
2017 「カレールー」トップ100商品
https://toyokeizai.net/articles/-/190307?page=2  

東洋経済ONLINE

ブログランキング・にほんブログ村へ食べログ グルメブログランキング
参加ランキングにClick!!してくれると、😄です。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする